管理職であった僕が、育休を取得する決断をしたとき、友人からは驚かれました。
特に「育休を取得したら降格になった?」という疑問が多くよく質問されました。
10年前の僕なら、この疑問に頷くかもしれません。
しかし、今は男性管理職でも育休がとれる時代です。

僕の経験が皆さんの参考になればと思い、この記事を書くことにしました。
育休取得の背景、実際の経験、そして会社や同僚の反応。
実際の体験を通して、育休とキャリアの両立について考えるヒントをお伝えします。
- 育休が理由で降格にはならない
- 別の理由でマネージャーを降ろされることもある
- 育休前にはチームが回る仕組みづくりをしておくといい
- 人事からは良い事例になったと嬉しい声があった
この記事を書いた人


共働き副業ブロガー
Bob.
- 子供2人育てる共働きパパ
- ブログ副業歴6年
- 生活時短をしながらブログ副業中
自己紹介と育休取得期間について


僕は36歳、IT系の上場企業で活躍中のWebディレクターです。
Webサービスの企画や運用を手がけているのが僕の部署。
その部署のリーダーとして、6人の頼りになるスタッフと一緒に仕事をしています。
家では3歳の元気な子供が待っていて、第2子が生まれることになりました。
そのため、2ヶ月の育休を取ることを決意。
この経験を皆さんと共有したいと思います。
育休を取得したら降格になった?


育休を取得した後、降格になったのか?
実は、復帰してからの3ヶ月間、僕はマネージャーとしての役職を続けていました。
でも、4ヶ月目に上司から「プレーヤーとしての方がもっと活躍できるのでは?」という提案が。
この提案には、組織変更の都合も関係していました。
結果として、僕はマネージャーからプレーヤーに戻ることになりました。
プレーヤーに戻りましたが、給料は下がらなかったので降格というわけでは無いと思います。



まぁ普通に考えれば会社として育休を理由に降格させることは絶対にないと思いますしね。
正直、これを降格と捉えるかどうかは本人次第なところもあると思います。
僕の場合は少しネガティブに捉えた時間もありました。
でも、ポジティブに考えるようにしないと転職という判断になってしまうのでポジティブに考えることにしたんです。
会社は定時に上がれて育児にも参加ができる!
そう思えばだんだんとポジティブに考えられるようになってきました。
今は育児と仕事の両立を考えてみようかなと思っています。
なぜ育休を取得することになったのか?


第2子が生まれることになり、家族で考えた結果、里帰り出産は難しいと感じました。
上の子の保育園のこともあり、地方への移動は大変。



そうなると、新しい赤ちゃんと上の子の世話、そして産後のママのサポートをできるのは、僕しかいません。
特に、産後の1ヶ月はママが体力を取り戻す大切な時期。
そんな家族をしっかりサポートするため、2ヶ月の育休を取得することを決意しました。
家族のため、自分のため、そして新しい命のための大切な時間を過ごすことにしたんです。
育休取得前にやっておいたほうがいい事


マネージャー不在でも回るチームを作る
管理職として、僕の下には頼りになるスタッフがいます。



育休を取ることが決まったとき、僕のいない間も部署がスムーズに動き続けるように、しっかりと準備を始めました。
まず、運用マニュアルをしっかりと整備。
これにより、どんな業務でもスタッフが迷わずに進められるように。
次に、運用の脱属人化。
これは、特定の人に依存しないように業務を進めるための取り組みです。
そして、ダブルチェック体制を整えることで、ミスを減らし、品質を保つことができます。
これらの取り組みのおかげで、2ヶ月の育休中も、僕の部署はしっかりとサービスを提供し続けることができていました。
運用以外の業務は他部署の管理職に助けを求めた
運用の業務はしっかりと準備をしておけば大丈夫。
でも、新しい企画を考えたり、突然の問題にどう対応するかという部分は、ちょっと心配でした。
そこで、他の部署の管理職の方に助けを求めることにしました。
彼らの協力のおかげで、僕の不在中も部署の業務がスムーズに進むことができました。



本当に、彼らのサポートがなければ、僕は安心して育休を取ることはできなかったと思います。
感謝の気持ちでいっぱいです。
育休を取得するにあたって困ったこと


育休を取得するタイミングが、ちょうどチームの評価や次年度の目標を立てる時期と重なってしまいました。
このタイミングでの育休は、正直、頭を悩ませる部分もありました。
なぜなら、育休中は仕事をすることが基本的に認められていないのですが、目標や評価の対応は僕自身が行う必要があったからです。
そこで、人事の方から提案を受け、以下のような方法で対応しました。
- まず、産後パパ育休を取得
- その後、一時的に復帰して有休を消化
- 再度、育休を取得
この間、週に2日、1日4時間だけ働き、目標や評価の対応を行いました。



有休もたまっていたので、この方法が最も適切だったと感じています。
この提案をしてくれた人事の方には、本当に感謝しています。
育休中の管理職の過ごし方


育休中、僕の主な役割はもちろん、育児と家事でした。
でも、1日は24時間もあるので、ちょっとした空き時間もできました。
そんな時間をどう使ったかというと・・・
ジムでの筋トレ
仕事中はなかなか時間が取れなかったので、この機会に体を鍛えました。
管理職に関する本の読書
仕事をしていると、じっくりと読書する時間がなかなか取れない。
育休中は、その時間を確保して、管理職としてのスキルアップを目指しました。
特に印象的だったのは「リーダーの仮面」と「数値化の鬼」という2冊。
この2冊は、管理職としての視点を広げるのに役立ちました。
このように、育休中も自分磨きの時間として、有意義に過ごすことができました。



育休中にしっかり管理職の勉強をしていたのでプレーヤーに戻ることになった時はちょっとショックでした。


育休を取得してよかったこと


育休を取得して、一番の収穫は、我が子の新生児期をしっかりと共に過ごせたこと。
その貴重な時間を持てたことは、本当に心から感謝しています。



上の子の気持ちの変化にも寄り添えたし、ママのサポートもしっかりできたので、家の中はとても和やかでした。
もちろん、ジムでの筋トレや読書の時間もありましたが、それを理解してくれたママには大感謝。
育休は家族との絆を深める、かけがえのない時間でした。
育休取得後の会社の人の反応は?


会社の人の反応
育休からの復帰後、職場の皆さんはとても温かく迎えてくれました。
特に嫌な言葉をかけられることは一切なく、自然と仕事の流れに戻ることができました。



今の時代、パワハラやモラハラは大きな問題となっていますので、そういったことを気にすることなく安心して働けました。
業務に関しては、情報をキャッチアップするのに少し時間はかかりましたが、2ヶ月の間のことなので、すぐにペースを取り戻すことができました。
人事からの嬉しい声
育休を取得した後、人事の方からとても嬉しい言葉を頂きました。
管理職として育休を取るのは珍しかったようで、僕の取得がきっかけとなり、他の方々も育休を取りやすくなったとのこと。
人事の方は「あなたの行動が、新しい事例として社内に広がり、多くの人たちにとっての道を開いてくれました」と感謝の言葉を伝えてくれました。



その一言で、育休を取得した意義を改めて感じることができました。
復帰後の働き方はどうしてる?


復帰後、働き方は大きく変わりました。
家には3歳の子と新生児が待っているので、長時間の残業は避けるようにしています。
その代わり、朝は少し早起きして、その日の「やること」と「やらないこと」をしっかり整理します。
お昼休憩も短めにして、定時で帰るよう心がけています。
この新しい働き方のおかげで、以前よりも仕事の効率がグッと上がった気がします。



家族との時間も大切にしながら、仕事もきちんとこなせるバランスを見つけることができました。
まとめ
管理職だけど育休を取得しようか悩んでいる人もたくさんいると思います。
しかし、僕の経験からすると育休はとっておいたほうがいいです!
人生の中でたったの数ヶ月の話です。
その育休取得をするだけでかわいい我が子の新生児期をゆっくり一緒に過ごすことができるんです。
あの時、仕事ばかりして子供との時間取れなかったなと後悔することがなくなります。
育休を取得することで少し時間をあけて管理職を降ろされる可能性もあります。
しかし、それは育休を取得しないとわからないこと。
また、管理職を降ろされるかどうかはその人のこれまでの実績や信頼も関係してくると思います。



僕の場合は管理職になりたてだったのでプレーヤーのほうが実績をだしていたのでは?と思われた可能性がある事と組織変更のタイミングが重なったことが関係していただけかなと思います。
この記事が育休取得をまよっているあなたの参考になれば幸いです!
するようにおすすめします。